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各サブシステムは、標準のイーサネットで接続され、通信プロトコルとしてTCP/IP、ネットワーク及びシステム管理の目的でSNMPを用いる。
3.3.1.4夕一ミナル管制
3.3.1.4.1 TRACONからSTARSへ
FAA及びDoDは、現在220を超えるターミナル管制(TRACON)施設を運用している。これらの施設は、何十年もかけて整備してきたので、システムとして統一されたものではない。また、アナログ/ディジタル混成型で、管制卓のディスプレイ上に、ディジタル情報とともにレーダービデオを表示する方式である。FAA及びDoDは、このようなTRACONを、全米にわたって統一された単一のシステム(STARS)に置き換えるプロジェクトを開始した。STARSのコンセプトは、
・COTSを広く用いて開発コストを下げる;
・オープンシステム標準に則り、異機種ハードウェア上への移植を容易にする;
・システムの一部が寿命に達したときに、その時点での最新のハードウェアに置き換えが可能とする;及び、
・フルディジタル方式とする、
ことである。
3.3.1.4.2 STARS移行に当たっての要件
これは、次のとおりである:
・移行に当たって、ATCサービスが中断しないこと;
・管制及び保守業務への影響を最小にとどめること;
・STARS訓練計画は、既に進行中のFAAの要員計画及び訓練計画と整合するものであること:
・移行期間中に、現用システムの重要なデータが失われることがなく、現行の運用への影響を最小にとどめること:及び、
・2003年12月までに、全TRACONの置き換えを完了すること。
3.3.1.4.3 アプローチ
24時間連続運用で、十分なフロアスペースがないような条件の悪いサイトを含めて、STARSへの移行を円滑に行うため、まず各章へLANのケーブルを敷設し、次に訓練用の卓を設けて移行期間中に訓練を実施し、その後多卓及びシステムの順に入れ換えるというアプローチが計画されている。
3.3.1.5 システム/ネットワークの管理
33.1.51 AASのシステム及びネットワーク管理の設計
AASは、レーダー情報の表示の中断時間が1年間に3秒以下という、きわめて高い有効性(avai1abi1ity)を求められ、これを、有効性管理の階層化とフォールトトレランス技術の採用によって実現した。図3.3.1−4に概念を示すように、各ATCアプリケーションエンドシステムの有効性管理ソフトウェアが、単独で、又はグループの形でハードウェア/ソフトウェアの障害を監視し、障害分離及びグループによる代替を可能にする。このシステムは、当初、すべて

 

 

 

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